いよいよ上海を去る日だ。
朝10時になると友人が次々と部屋に集まってきた。8人の友人に見送られながら、交通大学を後にした。
実は、この日記は日本に帰ってから書いているが、今でもあの日の事を思い出すと、記憶が、鮮明によみがえってくる。
タクシーに乗れば楽に空港まで行けるのに、お金が無かったので、リムジンバスで行くことにしたのだった。
荷物が多いので、皆が手伝ってくれて、20分かかってやっと空港行きのバス乗り場までたどり着いた。ここで、5人の友人に別れを告げ、最後は3人の友人が一緒にバスに乗り込んで空港まで見送りに来てくれた。
今思えば、人と人との深い付き合いをした1年間だったと思う。
いろんな人と出会い、体験し、学び、助け合い、感動した日々だった。空港に向かうバスの中でも見送りに来れなかった2人の友人から携帯に電話がかかってきた。友人と電話で話をしながら、さまざまな思いが頭を駆け巡り、思わず泣き出してしまった。バスの隣に座っていた別の友人の手からポケットティッシュが飛んできた。何年ぶりだろう?こんなに感激して涙を流すのは・・・。
人は一人じゃ生きていけない、様々な人に支えられながら生きていると思う。それは国、宗教、政治といったものを越えた、人間と人間がお互いを尊重しあう姿勢なのだろう。上海での1年間は僕にそう教えてくれたような気がする。この気持ちをずっと忘れることなく大切にしていきたいと思った。