前回は「変数」と「計算(演算)」を学びましたね。
今回は、「もし〇〇なら〜する」 というような“判断”を、Pythonで表現する方法を学びます。
この仕組みを「条件分岐(じょうけんぶんき)」といいます。
■ 条件分岐とは?
たとえば、次のような考え方をプログラムで表したいとします。
もし気温が25度以上なら「暑い」と表示する。
これをPythonで書くと、次のようになります。
Python
temperature = 28
if temperature >= 25:
print(f"暑い")
実行すると──
Python
暑い
と表示されます。
■ if文の基本形
Pythonでは、条件分岐を次のような形で書きます。
Python
if 条件式:
実行する処理
ポイントは次の2つです👇
- 条件式のあとには コロン(:) をつける
- 実行する処理は 1段下げて(インデントして) 書く
■ 条件式で使う比較演算子
| 記号 | 意味 | 例 | 結果 |
|---|---|---|---|
| == | 等しい | a == b | aとbが同じならTrue |
| != | 等しくない | a != b | aとbが違えばTrue |
| > | より大きい | a > b | aがbより大きければTrue |
| < | より小さい | a < b | aがbより小さければTrue |
| >= | 以上 | a >= b | aがb以上ならTrue |
| <= | 以下 | a <= b | aがb以下ならTrue |
Pythonでは、True(正しい) か False(間違い) のどちらかで判断します。
■ else で「それ以外の場合」を書く
if文のあとに「それ以外」を追加したいときは、else を使います。
Python
temperature = 20
if temperature >= 25:
print(f"暑い")
else:
print(f"涼しい")
結果:
Python
涼しい
このように、条件が「正しい」ときと「正しくない」ときで、異なる処理を実行できます。
■ elif で条件を増やす
条件が2つ以上あるときは elif(else if) を使います。
Python
temperature = 15
if temperature >= 25:
print(f"暑い")
elif temperature >= 18:
print(f"ちょうどいい")
else:
print(f"寒い")
結果:
Python
寒い
上から順に条件をチェックし、最初にTrueになったところで処理が実行されます。
■ 条件分岐のイメージ図
┌── 条件がTrueのとき ──→ 実行①
if ────┤
└── 条件がFalseのとき ─→ 実行②(else)
プログラムが「判断して動く」仕組みが、少し見えてきましたね。
■ 実践:テストの点数でメッセージを変えてみよう
Python
score = 72
if score >= 80:
print(f"よくできました!")
elif score >= 60:
print(f"もう少しで合格です!")
else:
print(f"次はがんばろう!")
💡 実行結果:
Python
もう少しで合格です!
💬 解説:
scoreに 72 が代入されています。- 最初の条件
score >= 80は「72 >= 80」なので False(偽)。 - 次の条件
score >= 60は「72 >= 60」なので True(真)。
→ このときprint(f"もう少しで合格です!")が実行されます。 elifの条件がTrueになった時点で、下のelseはスキップされます。
💡 点数をいろいろ変えて実行してみましょう!
| score の値 | 出力結果 | 説明 |
|---|---|---|
| 85 | よくできました! | 80以上なので最初の条件がTrue |
| 72 | もう少しで合格です! | 60以上80未満なのでelifがTrue |
| 45 | 次はがんばろう! | 60未満なのでelseが実行される |
自分で条件を作って「メッセージを変える」のが条件分岐の基本です。
■ まとめ
| 内容 | 意味 |
|---|---|
| if | 条件がTrueのときに実行 |
| else | それ以外のときに実行 |
| elif | 条件を追加したいときに使う |
| インデント | if文の中の処理は1段下げる |

■ 次回予告
次回は、プログラムで何度も同じ処理を繰り返す「繰り返し(for文 / while文)」について学びます。
「何回も同じことをしたい」ときに大活躍する仕組みです!