これまで、変数を使って「1つのデータ」を扱ってきました。
でも、テストの点数やクラス全員の身長など、たくさんのデータを1つずつ変数に入れていたら大変ですよね。
そこで登場するのが「リスト(配列)」です。
■ リストとは?
リストは「データを順番にまとめて入れておく箱」です。
Pythonでは、角かっこ [ ] を使ってリストを作ります。
Python
scores = [80, 90, 70, 100]
print(scores)
結果:
Python
[80, 90, 70, 100]
💡ここでは、4人分の点数を「1つの変数」にまとめて保存しています。scores の中には「80」「90」「70」「100」が順番に入っています。
■ リストの中身を取り出す
リストの中のデータを取り出すには、インデックス(番号)を使います。
Pythonでは最初のデータが「0番」から始まります。
Python
scores = [80, 90, 70, 100]
print(scores[0]) # 1番目のデータ
print(scores[3]) # 4番目のデータ
結果:
Python
80
100
💬 解説:
scores[0]→ 1番目の「80」scores[3]→ 4番目の「100」
インデックスは「0から始まる」ことを覚えておきましょう。
■ for文でリストを1つずつ取り出す
複数のデータをまとめて処理したいときは、for文と組み合わせるのが便利です。
Python
scores = [80, 90, 70, 100]
for s in scores:
print(s)
結果:
Python
80
90
70
100
💬 解説:
for s in scores:は「scoresの中から1つずつ取り出してsに入れる」という意味。- つまり、1回目は
s=80、2回目はs=90…というように繰り返します。 - 💡 前回も触れましたが、単純に数値を表示するだけなので、ここでは
print(s)としています。print(f"{s}")と書いてもまったく同じ結果になりますが、
数値だけを出力するシンプルな例なので、あえて基本形のprint(s)を使っています。
■ 合計点を計算してみよう
リストの中の点数をすべて足すこともできます。
Python
scores = [80, 90, 70, 100]
total = 0
for s in scores:
total = total + s
print(f"合計点は{total} 点です。")
結果:
Python
合計点は 340 点です。
💬 解説:
total = 0で初期値を0にしておき、- リストの中の要素を1つずつ足していくしくみです。
- 最後に
totalには「80 + 90 + 70 + 100 = 340」が入ります。
■ 平均点を求めてみよう(len関数)
Pythonの len() 関数を使うと、リストにいくつデータが入っているか(要素数)を調べることができます。
Python
scores = [80, 90, 70, 100]
total = 0
for s in scores:
total = total + s
average = total / len(scores)
print(f"平均点は{average}点です。")
結果:
Python
平均点は 85.0 点です。
💬 解説:
len(scores)→4(データが4つある)total / len(scores)→340 ÷ 4 = 85.0- これで平均点が求められました!
🧮 補足: 小数点を切り捨てたいときは、
int(average)で整数にできます。
■ リストを使うと何が便利なの?
リストを使うと、データの追加・削除・まとめ処理がとても簡単になります。
たとえば「合格・不合格を判定する」ようなプログラムにも応用できます。
Python
scores = [80, 55, 90, 72, 68]
for s in scores:
if s >= 70:
print(f"{s}点 → 合格!")
else:
print(f"{s}点 → 不合格…")結果:
Python
80 点 → 合格!
55 点 → 不合格…
90 点 → 合格!
72 点 → 合格!
68 点 → 不合格…
💬 解説:
- 各点数を1つずつチェックして、
if s >= 70:の条件で合格・不合格を判断しています。- リスト+for文+if文の組み合わせで、実用的な処理ができるようになります!

■ まとめ
| 内容 | 説明 |
|---|---|
| リスト | 複数のデータをまとめて保存できる構造 |
| インデックス | データの位置を示す番号(0から始まる) |
| for文との組み合わせ | リストの要素を順番に処理できる |
| len( ) | 要素の数を調べる関数 |
| 応用 | 合計・平均・条件分岐などに活用可能 |
■ 次回予告
次回(第7回)はいよいよ「自分のパソコンでPythonを動かしてみよう!」です。
Google Colabでの練習を卒業して、VS CodeとPythonを使った“本格開発”の第一歩を踏み出しましょう。