今回は、自分のパソコンでPythonファイル(.py)を作って実行する方法と、
ファイルの読み書きについて学びましょう。
■ まずは.pyファイルを作ってみよう
第6回まではColab上で直接コードを書いていましたが、
実際の開発ではPythonのプログラムを 「.py」拡張子のファイル として保存します。
1️⃣ VS Codeなどのエディタを開きます。
2️⃣ 新しいファイルを作成して、次のように書きます👇
with open("output.txt", "w", encoding="utf-8") as f:
name = "Python"
f.write(f"こんにちは、{name}!\n")
f.write(f"{name}でファイルに書き込んでいます。\n")
print("output.txt に書き込みました。")
3️⃣ ファイル名を file_test.py として保存します。
■ コマンドで実行する
次に、ターミナル(またはコマンドプロンプト)を開いて、
そのファイルを保存したフォルダに移動します。
python file_test.py
(Macの場合は python3 file_test.py と入力することもあります。)
💻 実行結果
output.txt に書き込みました。
フォルダの中に output.txt というファイルができていれば成功です!
■ ファイルの中身
output.txtを開いてみましょう!
こんにちは、Python!
Pythonでファイルに書き込んでいます。
💬 解説:コードの動きを1行ずつ見てみよう
| 行 | 説明 |
|---|---|
with open("output.txt", "w", encoding="utf-8") as f: | 「output.txt」という名前のファイルを“書き込みモード(w)”で開く。as f: は、このファイルを f という変数名で使うという意味。 |
name = "Python" | 変数 name に「Python」という文字列を代入。 |
f.write(f"こんにちは、{name}!\n") | f-stringを使って "こんにちは、Python!" をファイルに書き込む。\n は改行の意味。 |
f.write(f"{name}でファイルに書き込んでいます。\n") | 2行目の文章を書き込む。 |
print("output.txt に書き込みました。") | 実行結果を画面に表示して、処理が終わったことを知らせる。 |
💡 with 構文を使うことで、ファイルは自動的に閉じられます。
(閉じ忘れる心配がなく、安全な書き方です)
■ ファイルを読み込む
次に、さきほど作成した output.txt を読み込んでみましょう。
同じ .py ファイルの下に、次のコードを追加して保存します👇
with open("output.txt", "r", encoding="utf-8") as f:
content = f.read()
print("ファイルの中身:")
print(f"{content}")
💡 実行方法
1️⃣ ここまでのコードをすべて保存します。
2️⃣ ターミナル(またはコマンドプロンプト)で、再び次のコマンドを入力します。
python file_test.py
(Macの場合は python3 file_test.py と入力します。)
💻 実行結果
output.txt に書き込みました。
ファイルの中身:
こんにちは、Python!
Pythonでファイルに書き込んでいます。
このように、1つの .py ファイルの中で「書き込み → 読み込み」を連続して実行することができます。
ファイル操作では、コードを変更したら必ず保存してから再実行するのが基本です。
💬 解説:content = f.read() の意味
f.read()は、ファイルの中にある すべての文字データを一気に読み取る関数 です。- 読み取った結果(文字列)を、変数
contentに代入しています。 - その後、
print(f"{content}")でファイルの中身を画面に表示しています。
💡 つまり、
ファイル → f.read() → content(変数)→ print() の順で処理が進んでいるんですね。
■ ワンポイント:.pyファイルの基本
| 内容 | 意味 |
|---|---|
.py | Pythonプログラムのファイル拡張子 |
print() | 実行結果を画面に表示する命令 |
python ファイル名.py | Pythonプログラムを実行するコマンド |
with open() | ファイルを開いて操作するための構文 |
■ まとめ
.pyで保存すると、プログラムを繰り返し実行できるpython ファイル名.pyで実行するopen("名前", "w")でファイルを書き込みopen("名前", "r")で読み込み

■ 次回予告
次回は、ファイルに保存したデータを活用して、
「データ分析の第一歩」となる簡単な集計プログラムを作ってみましょう!📊
ちょっと難しく感じた人も大丈夫です。
プログラミングは、一度で完璧に理解する必要はありません。
「動いた!」という小さな成功を積み重ねていけば、必ず力になります。
焦らず、少しずつ進んでいきましょう💪