25年ぶりに、上海で留学時代の友人たちと会いました。
街の景色は変わっても、笑い声はあの頃のまま。懐かしさと優しさに包まれた、幸せな時間でした。
友人と歩く夜の上海。
25年ぶりの再会とは思えない、変わらない笑顔だった。
「いやー、25年経ちましたね」
「二十五年了」
そんな言葉が冗談めかしてこぼれる。
街を歩くと、まず気づくのは街の空気。排気ガスが全くない。
電気自動車が普及し、ガソリン車のナンバープレートは手に入れるだけで1000万円近いこともあるという。
「ゴミが落ちていないですね」
あの頃とは違う「清潔な都市」がここにあった。

レンタサイクルはどこにでもあって、
歩行者天国「步行街」を抜けると、
見知らぬ景色が次々に現れる。
「スマートになりましたよね」
「全然違うよ」
友人が笑いながら言う。

人は少なくなり、声も静かになったのかもしれない。
でも、地下鉄の駅で喧嘩の仲裁に入る若者の姿を見て、
ふと「ああ、上海だ」と安心する。
そんな熱い息づかいは、今もこの街に残っている。
「ここ 来たことあるんですか?」
「上海長いんで…」
案内してもらったのは、再開発された張園。
路地裏感が残る懐かしさと、
洗練された店が共存している不思議な空間だった。

すっかり遅い時間になってしまったけれど、
僕がどうしても行きたかった店があった。
中国で人気の高級茶ラテブランド「CHAGEE」。
「已经关门了?」(もう閉店?)
「还有五分钟」(まだ5分あるよ)
慌てて注文した。
「純茶拿铁!(ミルクティー)」
そんなやりとりをしながら受け取った一杯は、
誇張でなく、本当に美味しかった。

ふと見上げた大きな船のような建物。
ルイ・ヴィトンの象徴「路易号」。
ガイドブックで見た以上の迫力に言葉を失う。

帰る前、友人が上海語でからかう。
「侬晓得伐啦?」(わかった?)
なぜいきなり上海語?思わず笑ってしまう。
友人がこの街で取得した運転免許。
試験を日本語ではなく中国語で受けたのは、
「ここで運転するなら、見えるものすべてが中国語だから」。
そんな友人の言葉を聞きながら、
この街に生きる人の強さを感じた。
ホテルの前で別れぎわ。
「再见」(さようなら)
「下次见」(また会おう!)
「在宫崎见」(宮崎で会おう!)
笑いながら交わした言葉は、
昔と変わらない優しい響きだった。

あの頃の上海は、
僕を驚かせ、戸惑わせ、
それでも夢中にさせてくれた街だった。
今の上海は、
その先を行っていた。
洗練され、静かに、
それでいて力強く生きている。
歩いて、話して、笑った夜。
たしかに、この25年がつながった。
また来るよ、上海。
いつでも「再见」と言える場所でいてくれて、ありがとう。
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▼【前編】2025年11月9日撮影
▼【後編】2025年11月9日撮影
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