&水道水が飲めない
日本で生活している人間が中国に行って、まず困惑するのは、水道水が飲めないこと。コップ一杯飲んだだけで、すぐお腹を壊してしまう。普通は煮沸して飲むがそれでも決して水がおいしいとは感じない。各家庭に普及しているのが、飲料水専用の給水機でレバーを下にすると飲み水が出てくる。給水機の上に取り付けてある補給用の水は宅配してくれる。
&交通マナーの悪さ
日本では、信号は赤なら何が何でも止まるものだが、上海(中国)では違う。車が来ようが平気で交差点を横断する人や、道路の真ん中を平気で行き交う自転車の群れ。車の運転も、割り込み、幅寄せと、助手席に乗っていて、手に汗を握るほどの豪快さで。あまり事故が起きないのが実に不思議だ。中国では歩いている人は自転車を恐れない、自転車に乗っている人は車を恐れない。だから、何も怖いもの無しでわが道を進んでいく。しかし、最近はこの交通マナーも少しずつ改善されつつあるらしい。
&信号は赤でも右折はOK
中国の道路は日本とは逆で、車は右通行。そして、信号が赤でも右折はOK。だから、歩行者は前方の信号が青だからと安心して渡っても進んでも左方向から車が突っ込んでくる恐れがあるので、要注意。これを知らないと非常に怖い。
&バスは2種類
中国のバスは2種類、バスに乗って、運賃箱にお金を入れるワンマンバスと切符を売る人がバスの中にいてその人にお金を渡すタイプの2種類だ。はじめこれを知らずにワンマンバスに乗って、切符売りの人が来るのを待っていたが、来なかった。しまいには運転手に怒鳴られてしまった。
&タバコを勧める
中国人の宴会に参加すると、お酒を進めるのと同時にタバコを勧めてくる。ある人が自分のタバコの箱からタバコを取り出して、円卓に座っている皆に1本、1本配る。しばらくすると、今度は別の人が同じように皆に勧める。人の為に自分のタバコの箱を空にしてしまったりなんかして、もったいない気もするが、これは中国式のマナーなのだろう。もちろん、タバコを吸わない人は丁寧に断る。
&中国人は声がでかい!
中国人はとにかく声がデカイ。中国語が分からない人が彼らの会話を聞いたら、どうみても怒っているように思える。以前、「中国は国土が広いから大きい声で言わないといけないんだ」というのを聞いたことがあるが、ホントかどうか知らない。もちろん、中国人の喧嘩の時はさらに声がでかくなるので、やじ馬がすぐ集まってくる。
&とりあえず値切る、交渉が基本
やっぱり何と言ってもこれでしょう。中国の市場や商店で買い物をする時に、お店の言い値で買う人なんか誰もいない。なぜなら、ほとんどが高い値段を言ってきて、それから買い手と値段交渉をして、いくらか安くしたり、おまけをつけてもらったりして買っていく。交渉が基本で、値切ることはずうずうしいことではない。だから、中国で何も知らない日本人観光客は中国人から面白いように騙されて言い値の高い値段で買っているのをよく見る。日本と中国では、ただでさえ物価が違うので騙されても気づかない時もあるが。スーパーマーケットやコンビニなどは日本と同じで値切ることはできない。
&会計はテーブルで
日本では、レストランや喫茶店で食事をした後、会計はレジで行う。しかし、上海(中国)では日本とは異なる。お店の人を呼んで、テーブルに座ったまま会計をする。最初はちょっと違和感があったが、慣れるとこっちの方が楽のような気がする。
&肩を組む、握手をする
上海に来て、違和感を感じたこと。いい年をした男同士が肩に手を廻して、歩いている。ちょっと気持ち悪い。大学の中とか街とかでの光景で、仲の良い友達同士とかはするのだろう。だけど、北京ではこういう肩を組んだりする光景は見られないらしい。それから、初めて会った時にお互い握手をする。中国人は欧米人に近いのだろうか・・・
&海賊版が当たり前の社会
こちらには、日本のCDや映画、テレビドラマがCD・VCDの形で売られている。価格は8元〜12元(104〜156円)。海賊版だが、公安は取締りをせずにいる。でも、日本の芸能・文化を中国に広める大切な役割を果たしている。
WTOに加盟した後は徐々に海賊版も消えていくらしい。現に北京では、そういう店が姿を消していっている。
&悪いニュースは3割に押さえる
日本人の友達が教えてくれた話、中国は国家とマスメディアが深く結びついていて、いわゆる政治面での報道の自由は許されない。また、事件・事故などの悪いニュースは、全体のニュースの3割に押えないといけない、という決まりまであるらしい。あとの7割は、偉大なる江沢民主席がどこどこのコンサートに行ったとか、とにかく日本人の目から見た中国のニュースはちょっとおかしい。
&電話の呼び出し音
中国人の友達が教えてくれた事。中国から日本に国際電話をかけた時の呼び出し音が、かっこいいらしい。日本での呼び出し音は「プルルルルッ、プルルルルッ」、一方中国は「プーーッ、プーーッ」、彼曰く、日本の呼び出し音は電子的でかっこよく、VCDで見たラブジェネの主人公が電話をかけるときの、呼び出し音と同じだったので、感動したらしい。
&マザコンが無い
こちらには”マザコン・mother complex”という概念が無い。高校生の男が母親と2人で、買い物をしていたり、一緒に散歩をしていたり、そういう光景をよく見る。中国では母親の悪口を言われることは、その人を罵ることを意味する。中国人同士の喧嘩では、”母親”の単語が出てくる、下品な表現で相手を思い切り侮辱する。
&マニュアルの無い
タクシーに乗るにしても、店で買い物をするにしても、店員の接客マニュアルは無い所がほとんど。だから、サービスの善し悪しは、その人の人柄や機嫌に依って違う。ただ、現在、少しずつ改善されてきている。
&上海人と外地人
繁栄を続ける上海であるが、田舎から出稼ぎに来て、行く当てもなく、乞食になる人が多い。乞食ではなくても、日雇いの労働者や工事をしている作業員はほとんど、外地の人。上海人は自分たちが中国の最先端を走っていると自信に満ちていて、
外地人(ワイディーレン)をよく侮蔑する。しかし、上海の近代的建築や高層ビルなどの建築に携わっている労働者は、外から来た外地人(ワイディーレン)であって、彼らが重要な人材であることも無視できないのだ。
&2つ星トイレ★★
トイレに関しては書きたい事がたくさんある。中国のトイレはとにかく汚い。外でやりたくなったら、デパートのトイレに行くか、デパートが近くに無ければ公衆トイレに行くしかない。この公衆トイレはほとんどが有料で5角から1元(7円から13円)のお金を払う必要がある。普通の公衆トイレは強烈な臭いがするところがあったり、日本では見たことのないようなやりかたをしたりと日本人にはカルチャーショックを受ける事が多い。この前、外灘で行ったトイレは割と清潔で、日本に近い印象を受けた。帰るときふとこの公衆トイレを振り返ると「★★2つ星公衆トイレ」と誇らしげに書かれてあった。
&ケンタッキー、マクドナルドでトレーを片付ける必要はない
ケンタッキー(KFC)、マクドナルド、モスバーガー、ミスタードーナツ、上海には日本にあるようなファーストフード店が点在している。特にケンタッキーは多すぎるくらいあちこちにある。こちらに来て、気付いた事だが、中国のファーストフード店では食事をした後、トレーを自分で片付ける必要はないみたいだ。日本ではファーストフード店=セルフサービスみたいな感じで、食べたあとは必ずといっていいほど、自分でトレーを下げて片付ける。中国では、そのままにして、出て行けばあとは店の人がやってくれる。上海に来たばかりのときは、それに気付かずに何度となく、日本と同じようにしていた。国が変わればやり方も違ってくるのだろう。
*最後に
国が違えば、習慣や考え方も違うもの。 素直に違いを理解し、楽観的に行くのが僕のやり方です。
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