再び北京へ ベタな観光 |
2008年1月6日 北京→深セン、香港へ大移動 北京から深センまでは直線距離で約1900キロ。那覇から青森くらいの距離だ。3時間かけて飛行機で南下する。深センには友人の余治が待っている。氷点下の北京から熱帯の深センへ。どんな旅になるのだろう?
日曜日の北京首都空港の国内線は人でごったがえしていた。朝早かったので、カップラーメンをすする人やヒゲを剃る人、それに読書や愛を育む人など人物ウォッチングは楽しい。
深センまでのフライトの間、機内でざっと深センについて予習をした。Wikipediaによると、次のように説明がある。 深センは中華人民共和国広東省の副省級市。面積2,020平方キロメートル、人口約400万。1980年に設置された経済特区は市内の391.71平方キロメートルを占め、中国人でも入境許可が必要な地域である。中国では、香港(23,125ドル)・マカオに次いで所得が高く、2003年の一人当たり国民所得は136,071人民元(約16,430米ドル)である。広東省宝安県の一小鎮(町)に過ぎなかったが、香港と接する地理的重要性から1979年省直轄市に昇格し、ケ小平の指示により1980年経済特区に指定され、急速に発展した。1981年副省級市に昇格し、1988年省級経済管理を認められている。(引用元:Wikipedia) なるほど、そういえば中学校の社会で経済特区の深センについて勉強したっけ。まさか現実に自分がこの地を踏むことになるとはあのときは思っていなかっただろうなぁ。 深セン空港へ着いたのは、13時。蒸し暑い・・・。氷点下の北京から熱帯気候の深センに来たのだからそう感じるのも無理はない。ジャンパーを脱ぎ、携帯の電源を入れると、深センの友人の余治からメールが入っていた。「空港へ着いたら迎えに来るからメッセージをください!」とのこと。
余治は深セン市政府の旅行部門で働く、僕と同年のやつで、とにかく面倒見が良い。飛行機のチケットや深センのホテルの手配などやってあげるよと言ってくれたが、申し訳ないし、下手に面倒をかけたくなかったので断って、全部自分でやったのだった。余治は友達から車を借りて僕を迎えに来てくれた。早速、車に乗り込み羅湖区へ向かう約1時間半の間、ガイドをしてもらうことにした。 深センは、羅湖区(経済特区東部)、福田区(経済特区中心部、市人民政府所在地)、南山区(経済特区西部)、 車窓からは、高層ビルや日系企業の工場が目に付く。空がどんよりしていたので、今日は曇っているのかい?と尋ねると「大気汚染だよ」と余治が教えてくれた。「昔はこんなんじゃなかったのに・・・」と惜しそうにつぶやいていた。宮崎はあたりまえのように青空が拝めるけど、いずれ同じようにどんよりした空になるのだろうか?僕はちょっと考えこんでしまった。 途中、セルフのガソリンスタンドで給油をした。1リットル=5.3元と表示がある。日本円にすると約80円か?中国も日本と同様、ガソリンがここのところ値上がりしているらしい。
ガソリンを給油して発進!約45分後、ケ小平の大きな肖像画のある公園が目に入った。余治によると、経済特区を推進したケ小平は深センの人たちにとって特別な存在らしい。斬新なデザインの建物は深セン市政府、余治が仕事をしているところだ。このユニークな政府の建物は日本人の設計によるものらしい。
きらきらと輝く高層ビルは、鳳凰テレビ(香港に拠点を置く中国語圏向けテレビ局)の建物だ。Wikipediaによると次のように説明がある。 鳳凰テレビは「香港のテレビ局」と呼ばれることも多いが、正確には「香港に拠点を置く中国語圏向けテレビ局」である。香港で受信することはできるものの香港を主要な放送対象とはしない「非本地電視」であり、繁体字と標準中国語による放送を実施している。「中国語版CNN」あるいは「全世界の華人向けのCNN」と評されることがある。(引用元:Wikipedia) 台湾報道に力を入れているが、論調は中国寄りらしい。台湾では記者の取材活動は許されているが、放送は許可されていないとのこと。いろいろあるもんだ。
約1時間半後、羅湖区のホテルに到着した。すぐ近くに深セン駅もあり、ホテルや日系のデパートなどが立ち並ぶ賑やかな場所だ。時間はすでに、16時。遅い昼食というか早めの夕食を余治と食べることにした。ホテルの近くのレストランへ入るが、どこも閉まっている。この時間帯はたいていのレストランや食堂は準備中らしい。 やっとのことで、海港大酒楼というレストランに入った。
夕方4時という中途半端な時間にもかかわらず、お客さんの多いこと。広いレストランの奥の厨房付近には、水槽に入った魚やかごに入った蛇が元気良く動いている。こんな光景、北京や上海ではあまり見たことがない。そういえば、日本人の友達から深センで食べる中華は最高だ!と聞いたのを思い出した。
「食在広東(食は広東にあり)」という言葉がある。広東地方は豊富な食材で料理がうまいことを意味する言葉だ。あまりに運ばれる料理がおいしいので、余治に「食在広東だね」と言うと、にんまりして次のように言った。「広東で食べる中華が一番うまいよ。香港でも食べられるけど、香港は物価が高いから深センで食べた方がいいよ」
香港へは深センから地下鉄が接続されているので、すぐに行くことができる。食事をした後、夜景を見に香港へ足を伸ばしてみることにした。次へ |
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