再び北京へ ベタな観光 |
2008年1月6日 北京→深セン、香港へ大移動 余治が行けないので、仕方なく、一人で香港へ行くことにした。深セン駅のすぐ隣の羅湖駅から香港の尖東駅行きの電車が出ているので、簡単に行けると思い込んでいた。深セン駅から地下道に入って、香港行きの標識にしたがって10分くらい歩く、というかひたすら歩く。周りから聞こえてくるのは普通語ではなく、広東語。あぁ、この人たちは香港へ帰るのだろう。深センへ帰ってくる人、つまりすれ違う人よりも圧倒的に香港へ向かう人の方が多い。広東語を話す周りの群集に僕もついて行くことにした。本土でショッピングでもして、今から香港へ帰るのだろうな。ノービザの意義は大きいと思う。
標識に従い、ひたすら歩くと「出境」の文字が見えてきた。ここで、出国手続きをするのか?外国人の列に並んで、出国する。いったんこれで中国本土から出たことになる。さらに歩くと、分かれ道がある。ここで人の群れについて行ったのが間違いだった。香港の人たちと外国人は通る道が違うのだ。再び戻って、「外国人」の標識どおりに進むと、入国のイミグレーションが見えてきた。 ここで、入国手続きをして、やっと香港へ入ったことになる。深セン駅から地下道に入って、すでに50分が経過していた。すぐに行けると思った香港は意外にも遠かった。それもそのはず、つい11年前まではイギリスの統治化だったのだから。
羅湖駅から香港の尖東駅行きの電車に乗り込む。尖東は九龍半島の端にあるので、ここから香港島を眺めれば、きれいな夜景が見られるだろう。尖東には約50分で到着した。
時間はすでに夜の7時を回っていた。深センのホテルへ10時くらいに帰ることを考えると香港へはせいぜい1時間しかいれない。急いで、夜景を見に半島のてっぺんを目指す。が、なかなか目的地らしきてっぺんに着かない。どうも道を間違えていたようだ。通行人に夜景を見たいと普通語で尋ねると意外にも普通語で返事が返ってきた。この人は本土の人なのだろうか?余計なことは考えず、目的地を目指した。
しばらく歩くと半島の端らしき所に着いた。すぐそこなのに、横断ができない。そうだ、地下道を通るのだ。徒歩で地下道を渡り、再び地上に出ると、はるかかなたに香港島の夜景が見えた。九龍半島からビクトリア湾を挟んで見える香港島の夜景は、あまりに遠すぎた。僕はどうしても上海の浦西から浦東地区を眺める夜景を想像していたので、ちょっと期待はずれだった。対岸が僕が想像していたよりあまりに遠すぎるのだ。観光船にでも乗って、香港島に近づくとさらに夜景を楽しめるのだろうか。でも、一人で見る夜景ほど寂しいものはない。すぐに深センへ戻る地下鉄へ乗って、来た道を戻った。
結局、香港へいたのはたったの1時間。それも全く飲み食いもせず、お金も使わず、本当にただ夜景を見ただけ。次に香港へ来るときはもっと多くの友達とわいわい楽しみながら来たいと思った。皮肉にも香港は僕にとって寂しい思い出として残った。深センのホテルへ戻ったのは予定通り、10時。今日は北京から深セン、そして香港と、本当に移動したなぁ。次の日の深セン観光に備えてゆっくり休むことにした。昨日まで、北京のスティーブンのマンションで泊まらせてもらっていたので、中国に来て初めてのホテルになる。翌日へ |
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