2000年7月18日に日本へ一時帰国した時、番組にゲストとして呼ばれました。
【上海レポート6 2000年6月13日放送分 】
10日の土曜日、日本人女性と上海人男性との結婚式に出席しました。
日本人女性の彼女は私と同じクラスのクラスメートで、佐賀出身の方です。彼女の両親、親戚、友人は日本から式の為に上海へ上海人男性、新郎の両親は上海から、親戚は四川省やアメリカから駆けつけ、盛大に行われました。
結婚式の会場になったのは、ガーデンホテルという有名ホテルで結婚式の司会は男性、女性の2人で、女性の方が中国語で司会をし、その後に続けて、男性の方が日本語で司会をするといった形でした。
どちらかというと、日本の結婚式に近いかな、といった感じでしたが、中国風も取り入れているみたいでした。新婦の彼女が曰く、「日本式の結婚式を少し中国風にアレンジした」そうです。もちろん料理は中華料理。本場の中国式結婚式は日本人にはちょっと抵抗があるみたいです。そういえば、爆竹を鳴らしたり、というようなことがなかったですね。新郎、新婦、双方の父親が挨拶をしたのですが、うまく説明できませんが、日本も中国も結婚式にかける思いは一つのような印象を受けました。
ウエディングドレスに身をまとった女性の姿を見て、彼女の両親が時折、ハンカチで目を押さえていたのが、とても印象的でした。自分の娘が外国人男性と結婚し、これから上海に定住することを両親はどのように感じているのだろうか? ふとそういうことを考えていしまいました。
日本人女性と中国人男性との結婚式、幸せいっぱいのひと時を共有できたことは忘れる事のできない貴重な思い出になりました。
【上海レポート5 2000年5月30日放送分 】
連絡を取り合う手段として、上海で流行っているのがポケットベル(BP机)と携帯電話(手机)。以前はビジネスマンのみしか持っていなかった携帯電話も今は学生の間でも広まりつつあります。昨日、私は早速、日本のメーカーの携帯電話を購入しました。1ヶ月分の給料に近い買い物、携帯電話。
携帯電話の初期費用は機種によって違いますが、大体1000元(13,000円)から4000元(52,000円)くらいです。バッテリーが重くて、厚いタイプだと1000元くらい、薄型で軽量タイプのものになると値段が高めといった感じでしょうか。
日本の場合だと携帯電話の初期費用は安く、月々基本料金を支払う、という形をとっていますが、上海の場合は違います。初めに高い初期費用を支払えば、あとは月々の基本料金は不要で、使った分の電話料のみを支払う、という形です。厳密にいうと電話カードを買っておいて、それが使い終わるまでは電話ができるというものです。銀行引落しなどもないし、購入時の身分証明も必要ありません。日本だと携帯電話を買ったあと、月々の基本料金を払い、携帯電話を持つ、という維持することが大変ですが、上海だと、ちょっと高いけど最初の初期費用・機器代を払ってしまえばあとはいつまででも使えるし、使わなければ全く請求がないのです。お金をためて思い切って買ってしまえば、あとは、携帯電話を持ちつづけることはそれほど、負担ではないんでしょう。
私から見れば、上海の携帯電話のシステムの方が、合理的で長い目で見れば、経済的といえば経済的でしょう。1ヶ月分の給料に近い買い物、携帯電話。しかし、この携帯電話で、中国全土どこでも自由に使える…そう考えだけでなんだかワクワクしますよね。
【上海レポート4 2000年5月9日放送分 】
中国で今年から始まったゴールデンウィークは、新華社の報道によると、
『約4600万人が旅行に出かけ、うち10万人は海外へ出かけた。
国内旅行の消費は180億元(日本円で2300億円)』と伝えています。
実際、僕の友達の中国人はどうかというと、旅行に行ったという話は聞かないですね。みんなは、実家に里帰りしたみたいです。学生にとってゴールデンウィークは帰省するのが一般的のように見受けられました。
中国の帰省ラッシュは、スケールが大きいですよね。列車で1日かけて帰ったとか、2日かかったとかいう話を聞くと、日本はなんて小さい国なんだろうと思います。学生の帰省ラッシュに加え、旅行する中国人もいるわけですか飛行機や列車の切符は売り切れるし、上海の有名な場所でもいかにも、他の所から来たという「外地人(ワイディレン)」で溢れていて、何か国をあげて特別な行事があるのか…と思わせるような感じでした。
中国人学生は旅行は好きですが、普通、夏休みにします。列車に乗ったり、船に乗ったりして、どこそこ旅しますから、ゴールデンウィークの1週間はちょっと足りないのだと思います。
【上海レポート3 放送なし 】
先日、上海交通大学の友達と一緒に酒を飲んだときのことでした。
日本と中国との関係やそれぞれの文化や政治的な違いについての話で盛り上がっていた時に、中国人の友達が「日本にもストーカーがあって年々増えつづけてきているんだよね?」と聞いてきました。彼は中国にもストーカーがいることと、その数が年々増えつづけていることを教えてくれました。中国にもストーカーがいるんだと思って興味津々だったのですがどうも話が食い違うのです。よくよく話を聞いてみると中国のストーカーというのは”中国政府”や”会社内”の”スパイ”のことを指していると教えてくれました。つまり中国のストーカーというのは政府の人ということになってしまいます。そのストーカー(スパイ)の数が増えつづけていると聞くと怖い気持ちがしますが、笑いながら話す彼は全く平気そのもの。中国人は仲良くなってお互いの信頼関係ができると、こういう話をしたり、中国の教育制度を堂々と批判したりします。日本と中国のストーカー。目的は違ってもどちらも同じ恐怖感があることには変わりはないでしょう。
【上海レポート2 2000年4月25日放送分 】
日本は新年度がスタートしたばかりですが、多くの外国は違いますよね。
6月下旬の卒業を控えて、卒業予定の中国人学生は就職活動の真っ只中です。
今年は全国で107万人が大学を卒業予定。熾烈なリクルート活動が繰り広げられています。
中国有名大学の就職率は、95パーセント以上の高い水準を維持していますが、これは就職活動が終わった後の数字で、自分の希望する仕事に就くということは難しいそうです。
今、学生の80パーセントが外資系企業を希望するという調査結果が報告されています。その理由は「高い給与体系」と「ブランド感」。大学側が紹介する国有企業は敬遠する傾向にあります。外資系企業でも世界的に名の通る企業や、企業規模が大きいところなど、いわゆるブランド志向なんですね。日系企業は人気かというと、残念ながらそうではないようです。新卒予定者の就職希望調査で圧倒的に人気があるのが欧米企業で53パーセント、日系企業は16パーセントずいぶん寂しい結果ですね。どうしてかというと、日系企業は欧米企業に比べ給与が少ない上に、会社内で能力や自分の意見が評価されないということが不人気の原因のようです。大学卒業生の8割が外資系を希望しますが、成功率はたったの2割。そんな中、学生たちは英語などのスキルを身に付け、日々の企業動向や情勢をキャッチし、卒業までにいかにして有利に就職できるかを模索し、日々奮闘しています。
【上海レポート1 2000年4月18日放送分 】
宮崎に住んでいる人間が、上海に行ってまず感じることは人口と交通量の多さでしょう。いかに人口問題を抱えている国かというのがよく分かります。また、中国の都市だったらどこも同じだと思いますが、ここ上海もいたるところで工事をしていて、昨日は無かったところに、今日は新しい店があるということも良くありますね。僕は上海交通大学にいますが、大学の近くに先週、24時間営業の中国銀行がオープンしたのはちょっと驚きでした。
大学の近くの細い通りは夜になると、自由市場に変わります。日用品から食べ物から何でも露店が並びますが、日本の音楽や映画のCD・VCDが目に付きます。宇多田ヒカルや浜崎あゆみのCDが若い人の間で大人気みたいです。また日本のテレビドラマはすぐに、こちらでは中国語字幕が入ったVCDとなって10元前後で売られます。見かけたところでは「りんぐ」や「死国」のVCDが売られていました。日本の音楽や芸能を紹介するラジオ番組があって最近の状況を知ることができます。上海人は流行に敏感だと聞きますが、実に其のとおりだと思います。悲しい事は、日本の文化や芸能情報ばかりが先行しすぎて、日本の政治やどこで今なにが起きているかとかいう情報を知ることができないことです。こればかりはインターネットで知るしかありません。まだまだたくさん書きたいことがありますが、またの機会にしましょう。
FM宮崎の朝の番組「モーニングスパイス 火曜日 歓迎中国音楽」で紹介された「上海レポート」のWeb版です。「モーニングスパイス」の火曜日担当女性DJは中国滞在経験があり、ちょっとしたきっかけで、メール交換をして「上海レポート」の原稿を送る事になりました。「上海レポート」は僕が上海で生活して経験したり感じたりする事を、メールで彼女に送り、毎週火曜日の番組で計5回紹介されたものです。宮崎県外ではこの番組を聞くことができなかったので、このページにWebバージョンで載せます。
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