・ミッドタウン1 |
旅を終えて。何から書こうかな?まずは、ホテルの中国人メイドとのやりから。 泊まったホテルでシャワーのお湯が出ないことがあった。 ところでアメリカにはチップの習慣がある。毎朝、ベッドの枕元に1ドルのチップを置いて出かけるのだが、必ずメッセージを添えることにした。どこかの本に自分の要望などをチップと一緒に書いて置いておくといい、と書いてあったので。何も書くことが無いときは、単純に「Have a nice day!!」とか書いて置いておいた。
▲日本へ帰る前日、いつもは1ドルだったが、最後だからと奮発して2ドルのチップとメッセージを枕元に置いて、出かけることにした。メッセージには、「Could you please clean the room for my last night in NY? Thanks! Have a nice day!(僕の最後のNYの夜のために部屋を掃除してもらえませんか?ありがとう。良い1日を!)」と書いた。何とオレはロマンチストなんだろうと酔いしれながら外出した。
昼すぎに部屋へ戻った。びっくりするほど部屋がきれいになっていた。日本では考えられないことだが、結構、ゴミが床に落ちていて気になっていたのだ。やっぱり僕の多めのチップとメッセージが効いたのだなと素直に喜んだ。ふとベッドの枕元を見ると中国語で書かれたメッセージが置いてあった。日本語に訳すると次のような感じだ。「私は中国の福建省出身です。どうもありがとう。私は明日から2日間は休みです。英語で書かないで!中国語で書けば良いから。あなたはNYに5日間滞在よね?私の字は他の人に見せないでね!夕方4時に仕事は終わるので。Thank you!」 メイドからの感謝のメッセージだったのだ。決してきれいな字ではないし、あまりうまい文章とも言えなかった。だが、こうやってメッセージを手にすると、不思議と感動した。ホテルの客室係が部屋の掃除をするのは当たり前なのだけど、「チップ」という習慣を通して、人間の温もりを感じたのだから。ちょっと大げさだろうか? 部屋を出るとメイドさんがいた。あのときのシャワーの修理のときに中国語で話していた人だ。あぁ、この人がメッセージを書いたんだと確信した。メイドさんは僕に気づいたようで、中国語で話しかけてきた。「私のメッセージ読んでくれた?」僕、「はい、読みましたよ。」メイドさんは僕に中国のどこから来たのか尋ねてきた。どうやら僕を中国人だと勘違いしていたらしい。 メイドさんとはいろいろ話した。彼女は2年前に中国からこっちに来て働いているとのことだった。そういえば、ホテルのメイドさんはアジア系の人が多いな。彼女は明日は私は休みだからチップは置かなくていいよ、と言ってきた。そして、本当はこういうことをしちゃいけないのよ、と言いながら自分の携帯電話番号を紙に書いて僕に渡してきた。どういうつもりなんだろう?僕と一緒に遊びたいのだろうか?僕は明日帰国するので・・・と伝えると残念そうだった。 次は、写真を撮ろうとして注意されたことについて。 僕は写真を撮るのが好きなので、常にデジカメを片手にあちこち散策した。風景も良いけど、やっぱりそこに暮らしている人の笑顔を撮るのが好きだ。▼
お店で写真を撮るときは必ずモノを買ったうえで、「写真を撮らせて下さい」と断り、写真を撮ることにしていた。大体の場合、OKしてくれる。ただ、写真を撮るのを断られたこともあった。どうして?と聞くと「法律に違反しているから。」と答えが返ってきた。 最初は良く分からなかったが、すぐに理解した。あぁ、この人はイスラムの人なんだ。イスラム社会では他人から写真を撮られることは法に反しているという意味なのだろう。 ニューヨークは移民の街で、アジア系の顔つきや中東系、アフリカ系などいろんな人種を見る。移民の街で、相手の文化・・習慣を最大限尊重することはゼッタイなのだろうと痛感した。 最後に約300枚撮った写真から印象深い6枚を下に紹介しよう。
|
|||||||||||||
|
||||||||||||||